回復期の症状との付きあい方について
今までのサポート経験からいうと、
抗不安薬系のお薬を飲んでいた方がクスリを減らしたり、やめたりすると、必ずといっていいほど離脱症状的な症状があらわれてきます。
それは、クスリそのものの作用もあると思いますが、それ以上に「クスリが減った(またはなくなった)」という精神的不安の影響も大きいように感じます。
クスリを使う方は、クスリを飲むことで安心する面があります。
人によっては、クスリに依存的になってしまうことも。
製薬会社に勤めている方から以前「偽薬の効果は本来のクスリと変わらないくらい(むしろそれ以上に)ある」という話を聞きました。
つまり、健康状態回復のために、クスリと同じくらい効果が高いのが、
「精神的安定」
なのです。
そうなると、クスリに頼りすぎることなく、どうやって精神的安定を得るか?ということになりますね。
健康状態回復のためにいろいろと行動始めたとしても、そのまま何もなく順調に改善していくということは、正直あまりありません。
それまでの経過が長い方、体質、メンタルの状態、生活環境、クスリの服用の経過などにより、回復期とはいえさまざまな症状と向き合うこともあります。
自然療法や東洋医学的アプローチをとっている方は特に、すでにご存知と思いますが、
「好転反応」
という症状が出てくることが多いです。
好転反応は、まさにさまざまな症状の形で出てくるため、
「もしかして、前より悪くなってしまったのでは・・・?」
と思ってしまうことさえあります。
何段階にも分けて、何年もかかって好転反応が出てくることもあります。
僕はそのパターンでした。
僕はクスリを飲まず、東洋医学や自然療法的アプローチばかりだったので、余計だと思います。
正直、好転反応と分かっていても、つらいときはなかなか「これは好転反応なんだ」って思えなかったり、とにかくつらいとしか思えないこともあります。
でもそこで症状にとらわれすぎてしまうと、かってストレスになり逆効果。
そこで僕は、仕事できる方には、ある程度しんどくても仕事を続けることをおすすめしています。
家でひとりでいると、自分の身体に意識が向きすぎたり考えこんだりしすぎてしまうからです。
身体に意識が向きすぎると、症状はかえって増幅される傾向があるんです。
さて、そうなると、回復期の症状とうまく付き合うために、どうやって「精神的な安定」を得るか?ということになりますね。
これはいくつか方法があります。
いちばんおすすめなのは「なんでも相談できる人を最低一人は見つける」ということ。
お金はかかりますが、できれば専門家がいいですね。
というのも、身近な人では守秘義務がないので、筒抜けになってしまうこともあるからです。
また、家族など身内すぎても「気持ちの持ちようだ」など言われてなかなか理解を得られず、親身になってもらえないことがあります。
それではとても、なんでも相談できるという環境はできません。
僕自身にも、なんでも相談できるサイキックカウンセラーの先生がいて、必要なときに相談にうかがっています。
もちろん、僕もカウンセラーですから、なんでも、どんなことでも相談いただいてかまいません。
自分の近くに、不安な気持ちを聞いてくれたり、一緒になって親身に応援してくれる人がいると、安心感が全然違います。
次回は、回復期の症状を乗り越えるための他の方法についてお話していきたいと思います。